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2004.04.21 SPONOCHI
人気脚本家で俳優としても活躍する宮藤官九郎(33)が20日、初めて映画監督に挑む「真夜中の弥次さん喜多さん」のヒット祈願を東京・千代田区の東京大神宮で行った。クランクインは28日の予定だが、宮藤は「ダメだったら田舎に帰ります」と早くも不退転の決意。ミュージカル仕立てのシーンもあり、劇中歌の作詞も自ら手掛けることを明かした。
「監督というと、崔(洋一)組とか北野(武)組になるけど、宮藤組だとしっくりこない。自分ではクドカンって呼ばれるのは嫌なんだけど、“くど監組”でいきます」。宮藤は、照れ笑いを浮かべながら、自らの愛称で撮影を進めることを宣言した。
00年のTBS「池袋ウエストゲートパーク」で注目され、以降も「木更津キャッツアイ」、映画「ゼブラーマン」「アイデン&ティティ」などで売れっ子脚本家として多忙を極める。その中で初めて監督に興味を抱いたのが、原作の大ファンという21世紀版の“弥次喜多”だった。
恋人同士の商家の若旦那・弥次さんと、薬物依存症の喜多さんがたどる珍道中で「アメリカン・ニュー・シネマみたいな男同士の青春を入れたかった」という思いで脚色。原作者のしりあがり寿氏(45)も「漫画と違って前向きで、甘かったり切なかったりの宮藤さんの世界です」と絶賛する。
敬愛する哀川翔(42)から「日本で一番偉いのは映画監督で、2番目が総理大臣」と激励されたという。その薫陶を真しに受け止め、「毎日、“監督、監督”と呼ばれるけどスタッフは皆年上。資料には“いつもより3割増しくらい頑張れば何とかなる”と書きましたが、5割増しじゃないと追いつかないですね」と並々ならぬ意欲だ。
TOKIOの長瀬智也(25)と歌舞伎俳優の中村七之助(20)の主演コンビも理想のキャスティング。2人の道中には、さまざまな異色キャラクターが登場するそうで、劇中歌の作詞にも挑戦。宮藤は「完成するころには、自信を持っているか完全にぶっ壊れているかのどっちか。ダメだったら田舎に帰ります」と、28日から始まる撮影を見据えていた。来年公開予定。
2004.04.21 SPONOCHI
連結:
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/04/21/01.html
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